午後３時半を回って仲間たちの待つ場所に回帰した。

　夜の部だけに参戦する仲間、昼だけでやむなく帰宅する仲間、両方とも参戦する仲間とそれぞれだが、久々の大型

ライブで全国から集まってきているから、しばらくぶりの顔や、初めて見る顔、もちろん馴染みの顔までもが揃い、

大変賑やかになった。

　掲示板の女性常連・はぐさん＆まめさんもそろい、少々華やいだ（？）雰囲気も漂っていたが、そこは両名ともに

屈強のモーヲタであるから、ヲタヲタしいトークも全開である。まめさんは岐阜県民であり、やむなく夜の部に参加

せずに帰宅するらしい。しかし静岡県民のはぐさんは、夜までいるらしい。はぐさんは「さいたまで結婚式があるので」

などともっともらしい話をデッチ上げ、帰宅時間を延ばしている。なかなか凄まじい根性ではないか。

　はやひでさんも昼終了の時点でお帰りらしい。当然夜までいるものだと思って「夜はどの辺で見られるんですか？」

などと聞いてしまい、悪いことをしたと思った。

　けやき広場という広々としたスペースは、すっかりヲタ色に染まり、私たちの位置取りと反対側にはお馴染み

「保田大明神」ののぼり旗を中心に人垣が形成され、踊ったり叫んだりの騒ぎを繰り広げていた。

また、中央のくぼ地では、コスプレをして振りの確認をするグループがいたりと、雑然としたムードが漂っていた。

　　［特別付録］けやき広場の怪しい愉快な仲間たち（抜粋）　平成15年5月5日　さいたま市中央区にて撮影

　ふと見ると、さきほどのサイトの連中がまだ呼びかけを続けている。あいにく私は赤は持ち合わせていない。しかし

同系列のピンクならば高輝度のものを持っている。

　しかし、その趣旨と行動力に感じ、赤のサイリウムを受け取り、参加を約した。

　午後５時半頃、いつも登場がギリギリの「男爵」こと、うきさんとトリくん、空さんは３人そろってご登場。そろそろ

東海組を中心に「男爵おせーよ」と毎度おなじみのセリフが出始めようかという時間であった。氏は早朝の新幹線で

東京入りし、鎌倉・鶴岡八幡宮で縁結びのお守りを買ったり、東京付近を観光したりして時間を過ごしたらしい。

　鎌倉に行くなら、と以前に「ホリデー・パス（2040円）」というきっぷを紹介したところ、うきさん間違って「東京

フリーきっぷ（1580円）」を購入（爆）。

　午後５時45分を回ると、周りの雰囲気が変わってきた。

　そこかしこで叫んだり踊ったりしていた軍団が、それぞれの場所で円陣を組んだりしている。

　いよいよラストステージへ向かうようである。

　彼らのように円陣を組んだり叫んだりということはしないが、私たちも最終公演間近となったのでアリーナ内へ。

　最終公演の席は、幸いなことに通路側であった。隣が黒づくめの矢口推しというのが若干の不安をあおるもので

あったことを除き、まずまず良い席である。

　場内はごっちんラストの時のようなコールは鳴り響いていなかった。

　しかし、定時若干後に響き始めたピアノの音色に観客は反応し、一気に「圭ちゃん」コールが巻き起こり、館内を支配した。

　圭ちゃんコールが巻き起こって２分後、午後６時38分。

　保田圭・モーニング娘。としての最後のステージが始まる。

　客席照明が暗くなり、ＳＥがかかる。