モーニング娘。コンサートツアー2003・春

NON STOP!

2003年5月4日〜5日 さいたまスーパーアリーナ

 

第1章[プロローグ]

 

 昨年7月31日に発表された衝撃のメンバー卒業について、9月23日には一足先に後藤真希が卒業した。

 保田圭については、春のツアーをもって卒業とされていた。

 

 そして、とうとうその日は訪れた。

 

 前年の春のツアーの舞台にもなったさいたまスーパーアリーナが、今回の「卒業式会場」になった。

 

 宮城からスタートし、名古屋・札幌・大阪・広島・福岡と回り、最後をさいたまで飾ることになった。

 この会場の収容人数は実に3万7千人。ステージ側のデッドスペースを除いても3万人規模の会場である。

 

 卒業の前日、つまりは5月4日。

 

 この日には、このさいたまでの公演にもう一つ、別の意味があった。

 1月にオーディションで選抜された6期メンバー3人+藤本美貴の合流公演であったのだ。

 つまり、この2日間4公演は、娘。史上最大となる16人編成でステージが展開されることに

なるのである。

 

 私は4公演中、当初から5日のみ2公演の参戦を予定していたが、参戦日が近くなってからののっち君から

呼び出しを食らい、お誘いを頂き、3公演に参戦することになった。1つの会場でこれだけ集中して参戦する

のは久々である。

 

 4日は、夜公演のみの参戦になっていたので、午前中は惰眠を貪ることにした。

 正午を回り、そうめんなどを食べて自宅を出る。今年のGWは稀に見る小型だが、ピンポイントにした分、

天気は味方したようだ。連休中は関東近県をはじめ、全国的に好天が続くらしい。行楽地はどこも混雑して

いるに違いない。しかし、私がこれから向かう地は、天気が良かれ悪かれ、大混雑は必至の場所

である。

 

 往路、新宿の東急ハンズでサイリウムを7本購入する。

 各公演2本+トドメの高輝度(ピンク)1本という内訳である。どうしたことか、かつて1本300円した

サイリウムは大幅に値下げされ、180円になっていた。お会計は〆て1323円。

 

 夜公演の開場は午後4時半、開演は6時半である。

 このまま直行すれば、会場までは1時間弱であるから、早く着きすぎて退屈するかもしれない。

 私は埼京線で1駅進み、池袋で降りることにした。

 

 池袋というのは、東口に西武があり西口に東武があるという、非常に不思議な街である。

 私は西武百貨店に入ってみた。店内は休日の白昼とあって、買い物客で賑わっていたが、いかんせん家族連れや

年寄りが多く、歩きづらいことこの上ない。食品街を眺め見てのち本屋に向かおうとしたところ、連絡通路に

「ウォーカーキッズの世界展」なるポスターが目に入った。

 隔月で出ている「ウォーカーキッズ」という雑誌の絡みで、何かやっているらしいのだが、素で知らなかった。

 時間もあるし、どんなものかと興味もあったので足を運んでみることにした。

 

 会場は「西武ギャラリー」という場所だった。

 入場無料だったが、情報が行き渡っていないのか何なのか、メインターゲットたる子どもたちの来客はまばらで、

代わりにヲタと思しき連中が会場の内外にたむろしていた

 会場内には、撮影で実際に使用されたセットが置かれていたり、キッズメンバーの等身大パネルが置いてあったり

した。情報によると、3日にはキッズのメンバー数人が来訪したとか。ヲタが群れていたのは、そんな

ところに原因があったらしい。

 他にはお定まりのグッズショップがあったが、春ツアーのポスターがあったのが意外な程度で、あとは既出・再販

ものが大勢を占めていた。

 

 これはお呼びでないかもと悟った私は、20分ほどでヲタだまりを辞し、池袋を離れた。

 会場はさいたま新都心駅からすぐであるから、池袋発の東北線を利用するのが早い手段ではある。

 しかし、よしんば直行すれば落ち着いて食事なぞ取れることは期待できない。私はまたもや埼京線に乗り、赤羽駅で

下車した。確か改札内に吉野家があったはずだが、どうしたことか見当たらなくなっている。

 仕方ないのでコンコース内のラーメン屋でラーメンを食す。予算倍増で懐は冷えたが、ちょっと「神座」

っぽいスープでなかなか美味しく頂いた。

 食後、大宮まで止まらない電車のホームに上がって困惑したが、すぐに間違いに気づいて今度こそ会場へ向かう

東北線に乗りこんだ。

 

現在地 第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
このレポの目次へ
レポ全体の目次へ
トップページへ