モーニング娘。コンサートツアー2002夏

LOVE IS ALIVE

2002.-9.22・23 神奈川県・横浜アリーナ

 

[第2章:9月23日 日曜日 其の1]

 

いよいよ来るべき日が来たという感じである。

心配された空模様は、何とか曇りで時折薄日が差す天気にまで持ち直した。

今日の夜のステージをもって、ごっちんはモーニング娘。としてのステージを降りる。

 

この日は某サイトの企画から一気に波及した「サイリウム作戦」に備えるべく、東急ハンズやLOFT、

果てはドン・キホーテまで都内7店舗に黄色(高輝度モノ)のサイリウムを求めて探し回ったが、1本

として在庫がなかった。ネットコミュニティの素晴らしさを知った思いである。

 

そんなこんなで遅くなり、会場前に着いたら午後5時15分頃になっていた。開場15分前である。

昼公演が終わり、夜公演が開場する前なので、周辺は大混雑を呈していた。

 

到着してすぐに感じたのは言いようのない緊迫感である。

これまでのライブに、こんな緊迫感を覚えたことなどなかった。

緊張することとはまた違う、腹の底からピンと張り詰めるような感じであった。

 

続々と集まってくる仲間たちも同様の感じを抱いてか、いつもより口数も少なかった。

今日の座席は、北スタンド1列目である。スタンド席ながら1列目であるから、前の列の客に邪魔される

ことはない。しかし私が後ろの客の邪魔になることは大いに考えられる。

 

言いようのない緊迫感の中、少しでもリラックスすべく少しずつ仲間たちと話をすることにした。話題づくり

にでもと、3年前のオリコンのインタビュー記事を持参していたが、ほとんど活用しないままに終わって

しまった。最後の瞬間に向けてストレッチをする者、何事か考えている者、じっとして口を開かない者もいる。

しかしひとたび違うところに目を向ければ、大騒ぎのグループがいたりする。それらはあまりにシンメトリック

であり、何とも不思議な感覚にとらわれた。

 

午後6時15分。

いよいよ会場に入ることにする。

 

席に着く前に、トイレに行っておく。何故か3階(スタンド階)のトイレは空いている。1階2階のトイレが

殺人的混雑に見舞われているときも、それほど混んでいないようである。もっとも、10分前では仕方がない

のかもしれない。

 

開演5分前に席に着くと、アリーナ内は異様な雰囲気に包まれていた。

昨日のそれとは、明らかに違う。

 

開演前から「ごっちん」のコールが止まない。

BGMに流れているトランス「LOVEマシーン」に合わせてほとんどの観客がウォーミングアップをしている。

 

また、私の席あたりには、こんなことを書いたビラが置かれていた。

 

 〜〜〜 最後のタンポポに素敵な花を 〜〜〜

 

 今まで素敵な花を咲かせてくれた今のタンポポに

 「ありがとう」意味をこめて、会場から花を咲かせ

 たいと思います。

 

 サイリウムをお持ちの方は、タンポポの歌終わりで

 黄色のみをあげていただけないでしょうか。

 黄色以外のサイリウムをお持ちの方は、出来

 れば下げていただきたいです。

 サイリウムをお持ちでない方は、なにか黄色い

 ものでも結構です。

 

 曲頭でこれを行うと、泣いて全く歌えなくなるかも

 しれませんので、歌終わりでお願いします。

 

 ぜひ、みんなで会場を一面のタンポポ畑にして

 あげましょう!

午後6時37分。

7分遅れて、後藤真希・ラストステージが幕をあけた。

春から続くSEとメンバー紹介で淡々と進行するが、やはりごっちんの部分で歓声は一際大きくなる。

この公演が特別な意味を持つことをよく表している。

昨日の物足りなさなどは一切ない。会場中が早くも一体となってライブを体感しているようだった。

先ほどまでの緊迫感も失せた。

私もこの公演は思いっきりぶつかって行こうと早々に想いを固めることができた。

 

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