［第１章：９月２２日　日曜日］

この日は夜の１回だけの公演だった。

午後５時開演だったので、３時半頃に会場前に着いた。いつの間にか仲間たちが集う場として定着した、

喫茶店の道路向かいのスペースである。今日も天気が芳しくない。何故か横浜アリーナと娘。は相性が

良くないようで、かなりの確率で雨だったり寒かったりするのだが、今日とて例外ではなかったようだ。

午後３時半頃に着いたが、会場前はすでに黒山の人だかりであった。ごっちんの卒業を明日に控えた会場

だったが、それほどの緊迫感は感じられなかった。いつもの会場前の情景と大差なかった。若干違うもの

があるとすれば、ごっちん推しの方々の露出が高めに見えたことぐらいだろうか。

私が着いた時には、顔見知りもかなりの人が着いていた。

到着後ややしてから、ごっちん推しの両巨頭が揃った。ユウさんとＲＢさんは、どんな気分でこの公演を

迎えたのか、私には分からない。確かなことは、悲愴感は感じられなかったことである。

３丁目の人々や１号。さんの方面の知り合いの方々も合わせ、２０人以上のイタい方々が狭いスペースに

陣取った。関東近県はもとより、中部・東海・関西・甲信越など、日本全国から集まってきたと言って過言

ではない。一時代を築き上げたメンバーのラストツアーであるから、それも無理はない。

今日の私は、立見である。最終公演のチケットがあまりに遠くだったので、急遽追加で購入したチケット

だったが、Ｃブロックの立見となった。いくら背が高くても、これはなかなかシブい位置である。

ライブは午後５時をやや回って始まった。

ライブ中の模様は次章をご覧頂きたいが、特筆すべきはその普通さ加減であろう。どうにも普通の盛り上がり

方であった。最後の最後というわけではないから、多少違うことは全く不思議ではないのだが、アンコールの

中途半端さ加減を見ても、いつものライブと変わらない、もしくはそれ以下の感じを拭い去れなかった。

ついでながら、私のいたＣブロック立見席は盛り上がりが極端に低いエリアだったようで、物足りなさも感じた。

しかし、ファンの熱い想いを感じ取ることはできた。

プログラムが全て終了して流れ出した「Ｉ　ＷＩＳＨ」に合わせ、誰もいないステージに向かって、大半の

観客が、まるでステージで娘。が歌い・踊っているかのようにサイリウムを振り回し、合いの手を入れていた

のである。勿論、私もやって来た。

この日はテレビ東京で「後藤真希卒業特番」なるものを生放送で放映することになっていた。中継会場の一つ

に、勿論この横浜アリーナも入っていた。午後７時からの放送であったから、どうするのかなと思っていたら、

観客は全員退場となった。後日放送をチェックしたところ、どうやら誰もいない会場で生放送をつなげたらしい。

終演後の会場もまた、ライブ後の余韻冷めやらぬ会場の雰囲気そのままであった。

ただ、先の生放送の中継の関係で、中山秀征と裕ちゃんが来ていたらしく、外階段の下は雑踏の極みとなり、

歓声がこだましていた。

この日は１号。さんたちのオフ会に飛び入りで参加させていただく。

予定人数をオーバーして入ってしまったので、人口密度が高くなりすぎてしまった。当初からの参加者の

方々には大変申し訳ないことをしてしまったと反省。第一の原因は、私が普段からサイト巡回をしていない

ことにあるので、何ともいえない。

とはいえ、普段あまり顔を合わせない方々と一緒に飲んだりしたので、大変楽しかった。奥に深い部屋だった

ので、手前側にいた私は奥側の１号。さんやしまさん・まめさん・はやひで。さん・ユウさん・０２０くん・

ノーサイドさん・ＲＢさん・パーマーさんあたりとはほとんど絡まないまま１次会を終えた。その後に２次会

へのコースもあったようだが私は翌日のことも考え合わせて帰宅組に入る。帰りは途中までえいるさんととも

に帰宅すると、間もなくごっちんの誕生日を迎える時刻だった。

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