LOVEセンチュリー 〜夢は見なけりゃ始まらない〜
レポート<ネタバレ度=FULL>
2001.-5.27(日)13:30 = 千秋楽公演 = 東京・日生劇場
3.後半戦[1]
第2幕は、予定通り14時42分から始まった。
一応、もう一度キャストも全てバラしておく。
なつみ(医大生) 安倍なつみ ダンスのアルバイター 亜依を迎え入れた本人 温かい性格 圭織(なつみの同期) 飯田 圭織 ダンスのアルバイター 北海道弁が抜けない生粋の道産子 真里(なつみの後輩) 矢口 真里 ダンスのアルバイター ダジャレを連発する明るい性格 ひとみ 吉澤ひとみ ダンスのアルバイター アイドルを夢見てスカウトを待つ 梨華 石川 梨華 ダンスのアルバイター 主に音響効果等、ステージサイドを担当
裕子 中澤 裕子 亜依の受け持ち看護婦 妹を心臓病で亡くしている 亜依 加護 亜依 心臓を患い入院中の少女 13歳で死の影におびえている 希美 辻 希美 骨折で入院中の元気少女 亜依と友達 裕子に攻撃的
真希 後藤 真希 遊園地のラーメン屋の娘 ハングリー精神旺盛だが排他的性格
圭 保田 圭 潟Zンチュリーランド社長の娘 センチュリーステージ担当
みちよ 平家みちよ 圭織の姉 東西新聞の記者
ATSUKO 稲葉 貴子 ニューヨークの「ATSUKO STUDIO」を主宰する超・有名人 MIKA ミカ ATSUKOの門下生 AYAKA アヤカ ATSUKOの門下生
あゆみ 柴田あゆみ 入院患者 雅恵 大谷 雅恵 入院患者 瞳 斎藤 瞳 入院患者 めぐみ 村田めぐみ 入院患者 ホームページに通じている |
前半同様、劇伴(音楽)に触れながら進めたい。
M15.いつか大空の下で(あゆみ・雅恵・瞳・めぐみ)
入院中の患者たちが歌うナンバー。
「きっといつか 大空の下 〜」と、退院できる日を夢見て歌い上げる。
病院では、緊急収容された亜依の母親が怒っていた。(日本語ってムズカシイ…)
裕子が亜依に外出を許可したのは、独断だったのだ。
そこになつみが入ってきた。ダンスをいっしょに踊った者と明言した上で謝罪に来たのである。
M16.妹はもういない(裕子)
亜依と同じ病気で妹を亡くしている看護婦・裕子。
亡くなった妹との思い出を歌い上げるナンバー。
病室では、いよいよ手術が必要となった亜依の手術費用が伝えられた。
今回の手術は、何と400万円という高額なものであるという。
今回のことは、病院側に責任がある、病院が負担すべきと言い放つ母親に言葉を失う院長…
この一件にすっかり落ち込むメンバーたち。
特に梨華は「自分の責任だよ」と背負い込んでしまう始末。もとよりネガティブな性格だったが。
この状況を打破すべく、なつみがポジティブ精神を発揮!
M17.出来ないことはない!(なつみ)
400万円という手術費用を、自分たちがステージでつくろう、と言うのだ。
「ファイナルステージ」と銘打った、チャリティーショーの開催である。
広報媒体は様々。雑誌・新聞・インターネット・看板…
自分たちができることをやろう!という前向きな歌である。
場所は変わって社長室。
社長と専務に圭から事情を説明すると、閉鎖間近の遊園地に余裕があるか、と一喝される始末。
しかし、なつみらの熱い想いは社長を突き動かした。
100万円投資してくれると言う。しかし、返済は150万円。あまりに分が悪い提示に、なつみは
「もし達成できなくても、私が働いて150万円お返しします」と宣言。
かくして、各所への宣伝が始まった。
姉が新聞記者の圭織は、新聞への掲載を担当。
雑誌社への広報掲載依頼は、突撃型の真里が担当。
インターネット関係には、友人が入院中にHPを開設していると聞いていたなつみが担当。
梨華とひとみは、看板作りへと、それぞれ向かった。
M18.新聞社 ALL RIGHT!(みちよ)
センチュリーランドのステージでは、ファイナルステージに向けた練習が続いていたが、疲れも加担して
ややネガティブモード。何か画期的なダンスがなければ、と思い立ち、真希に依頼しに向かう。
今日も孤独にダンスの特訓を積む真希。
当然のように、なつみたちの依頼を真っ向から断る。
「ちょっとばかり練習しただけで上手くなるとでも思ってんの?」「ダンスを甘く見ないで!」
しかし、なつみたちの依頼しに来た理由を知ると、真希はようやく協力してくれると言ってくれた。
M19.ハードトレーニング(真希)
真希のトレーニングは、想像以上の厳しさだった。
このトレーニングでひとみが脱落し、さらに梨華が脱水症状を起こしてダウンした。
真希のトレーニングを圭織は「イジメだ」と評したが、これを聞いた真希も黙っていない。
「「マジでやる」なんて言葉を信じたあたしがバカだった」
「自分のマジのものさしが、他人に当てはまると思うな」
「何か命を賭けてるものがあんの?ないくせに偉そうなこと言わないで!」
「命を賭けるものがあるとそんなに偉いのか?賭けるものが見つからないでいる人間だっているんだ!」
激しい応酬の末、真希はトレーニングを下りると宣告して、ステージを去った。
M20.わかんねっしょ!(圭織)
ザ・演歌である(笑)。
圭織の想いが切々と歌われている。
病院の病室では、今日も懲りずに希美が遊びにきている。
「明日で退院できるんだ!」と嬉しそうな希美に、「あんたが病院からいなくなって、お姉さん嬉しい!」と
返す裕子であった。
イタズラで医療機器に水をかけた希美に「何で亜依の気持ちが分からないの!」と責められると、希美はこう
反論した。
「心臓が悪い子のことなんて分かんないよ!だって私は健康なんだもん!」
もっともなセリフであるが、何となく心に響くセリフであった。
「アイツの気持ちも考えろよ」などと気軽に言ってしまう自分たちは、間違っているのだろうか。
真希はコーチを下りて、独りで悩んでいた。
あれほど情熱を燃やしていた、プロになるという目標が不明確になったと言うのである。
プロになれるか、自信がなくなったというのだ。
一方、こちらはセンチュリーステージ。
練習をしているものの、どうもキレがないダンスになってしまう。なつみが喝を入れる。
しかし、梨華はもはや限界。自分のネガティブな部分が変わっていない、と思ってしまっている。
M21.人間ってシャララ(梨華)
「人間なんて、そうそう簡単に変われるものじゃない」という気分を切々と歌い上げる。
しかし、その考えの根底にあるのは、否定的な考え方。
梨華は、歌の最後にこんなことを言った。
「変われないよ!そんな急に…今は、そんな気がする」
と、そこに夏風邪でダウンしていたはずのひとみが姿を現した。
実は風邪を引いたというのは狂言だと言う。
真希のトレーニングがきつくて、さらには日焼け・肌荒れも気にして抜けたと言う。
本人曰く「私はアイドルを目指しているから」と行為を正当化している。
これにはなつみが黙っていなかった。
「そんなんじゃアイドルになれっこないよ!日焼けしたり肌荒れしたり、そういう覚悟もアイドルには
必要なはすだよ!そんなんじゃアイドルになんかなれっこないよ」
まさに娘。の現状を物語っているかのごときセリフである。
こんなゴタゴタでショーの練習などできない、と思っていた矢先に、裕子がやって来た。
亜依の手術日程が、ファイナルショーの当日であることが伝えられた。
裕子は病院を辞めたといい、その上でファイナルショーに参加したいと申し出た。
さらにそれを追いかけるように、ATSUKOら3人(通称「誤爆チーム(笑)」)もやって来た。
何でも、インターネットで知ったと言う。彼女たちもファイナルショーへの参加を申し入れた。
真希もATSUKOらに付き添われてやって来ていた。
しかし、ここでも激しい言葉の応酬がなつみとの間で交わされる始末。
チャリティーに対することだった。亜依の手術費は、病院が立て替えてくれている。
金持ちの病院なら、タダで手術させてやれというのである。
もちろん、なつみも黙ってはいない。金持ちに反論するのは貧乏人のふて腐れ、と言い放った。
ついには、真希がなつみに手をあげた。貧乏人呼ばわりされたことへの反逆なのか、それとも…
これには裕子が真希を張った。「病院だって、ただじゃやっていられない」と。
真希は結局和解できず、また独りで考え込んでいた。
そこに、さっきは見ているだけだった真里がやって来た。
最終日とあってか、真里もアドリブが冴え渡る!この場面では「スマイル、スマイル、スマイル」と
言ってしまい、観客から爆笑が巻き起こった。言うまでもなく「サマナイ」のパクリである。
「こないだのダンスさ、あたし達、すっごい感動したよ」と言い、帰っていく真里。
手術を直前に控えた亜依の部屋に、ダンサーたちが見舞いにやって来た。
亜依は希美に、さらに真希に「ファイナルショーで踊って」と頼む。病床に伏した亜依の頼みである。
病室を後にして、帰ろうとする真希を「そのまま帰るんか?」と呼び止めたのはATSUKOだった。
彼女らの働きもあって、ファイナルショーへの出演、そして希美の指導も約束した真希。
その頃、みちよは圭織からの電話を受けていた。
「ATSUKOがセンチュリーランドのファイナルステージに出る!」
大ニュースに驚くみちよだが、直ちに記事に仕立てるべく動き出した。
そして、いよいよファイナルステージの幕が切って落とされた!
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