モーニング娘。ライブレボリューション2001 秋

横浜公演

2001.11.03(祝)神奈川県横浜市・横浜アリーナ

 

[Chapter 2] Live! Live!! Live!!!

 

 岐阜の巻でライブ本編の部分をほとんどご紹介しなかったので、こちらでは曲順を追って

進行させていこうと思う。こちらの方が臨場感が溢れて、やはり良いものだ(と、激しく自

画自賛)。てか、これがライブレポートであって、あれは雑記程度でしかないか。

 

 SEが流れ出すと、いつものように場内は地響きを思わせる大歓声に包まれる。この瞬間

「あぁ、ライブが始まるんだなぁ!」と鳥肌が立つような気分を味わう。場内はもはや総

立ちであるから、私も立たねばならない。座っていてはソンなのだ。

 SEが終わった。いよいよ熱狂のライブ、スタートである!

 

01.Mr.Moonlight〜愛のビックバンド〜

 

 この日から、負傷欠場が続いていた紺野ちゃんが、いよいよ完全復帰を果たす。

 4日前(10月31日)に発売された曲は、ジャズのビックバンド風アレンジがイカす(爆)佳曲。

 ただ、男役の3人=よっすぃ〜・なっち・ごっちん=がフィーチャーされるあまり、他の10人

がほとんど目立たない形になった。そこらはどんなもんだろう?

 しまさんは遠慮なく「ポップコーンラブ!の方がいい!」とおっしゃる。私も「ポップコーン

ラブ!」をやってほしいと熱望したが、結局セットリストに入らず…残念。

 

 36列からの眺望は、なかなか微妙である。見えないことはないのだが、どこに誰がいるかが判別

できる程度。まぁ、始まればこっちのものであるから、あまり気にしない。

 

02.LOVEマシーン

 

 いきなり2曲目にコレかよ!と叫びたくなるパターンである。発売から2年以上経つが、今もっ

て色あせないナンバーであるから驚きだ。私のファン歴は、この曲のちょい前からだが、つい先日

のような感じがする。

 当時8人になりたてだったメンバーは、現在13人。さらに、当時からいるメンバーは5人しかい

なくなった。娘。というグループの特性はこの辺にあるのだろう。

 

 そんな理屈は、この曲には邪魔なだけだろう。とにかく跳べ!騒げ!叫べ!(誤爆)という

ナンバーだ。誰もが知っている曲だけに、会場のボルテージは一気に最高潮へ!「跳べ!」と言っ

ておきながら、私は跳んでいない。私が跳ぶと、決まって着地点がズレてしまい、他人に大迷惑に

なるからである(泣)。

 

[MC]/発言順<敬称略>

飯田〜辻〜加護〜吉澤〜石川〜保田〜矢口〜安倍〜後藤〜紺野〜小川〜高橋〜新垣

 

03.メドレー

 「抱いて!HOLD ON ME〜サマーナイトタウン〜Memory 青春の光〜真夏の光線」

 

 なっちがメインボーカルに近い位置にいた時代の名曲群である。

 「抱いて」が98年9月発売のサードシングル、「サマナイ」が98年5月発売のセカンドシン

グル、「メモ青」が99年2月発売の4thシングル、「真夏の〜」が99年5月発売の5thシ

ングルである。いずれも完成されたつんく流ポップナンバー。妖艶さすら感じさせる曲が普通

に歌われていたのである。今では信じられないことであるが。

 

 中でも「メモ青」こと「Memory 青春の光」は名曲中の名曲の誉れ高い一曲。

 ただ、メンバーの増員・脱退によって当時のコーラスワークなどは失われるものが大き

かった。今年の春に行われたツアーで、特に強くそれを感じた。

 しかし、今回はどうだ。春のツアーで物足りなかったコーラスワークが、素晴らしく再

現されているではないか!娘。の頑張りに感動してしまった。

 しかし、ファン歴の浅い人は、このあたりの曲を知らないという。名曲ぞろいなのだが、今

の曲とベクトルが違うので、こういったメドレーの形をとるより仕方がないのだろう。

 

 なお、「メモ青」の後に「真夏の光線」という流れは、若干違いすぎるような気がするが、

体は完全に反応してしまう(笑)。ライブ参戦を重ねると、こうなってしまう。

 

[MC]安倍・小川・高橋・新垣・紺野

 

 なっちが新メンバーを引き連れてMC。

 次からのゲスト・ユニットコーナーの紹介だったのだが、全てに「さん」付けだったのはなか

なか珍妙であった(笑)。

 

04.This is 運命(メロン記念日)

 

 とりあえず、珍曲である(爆)。

 個人的には好きなのだが、ちょっとコメントしがたいなぁ。強い女の像を思い浮かべることぐ

らいかな。

 そういえば、LSDさんは最近、メロン(特に柴田ちゃん)推しになられたらしい。そういえ

ば、頼まれたアイコン。どすんべかなぁ、といらんことを考えてしまう。

 

05.恋人は心の応援団(カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。))

 

 隣のてんめいさん、パワー全開へ!

 よもやと思われたチャミカンの「第2弾」もまた、かわいさ全開のナンバーになった。

 振りも割と簡単だが、私はほとんどできない(苦笑)。練習していないからだが、ここでは

若干情けない。

 ちなみに、私的にこの曲では、何となくあさみがポイント高めだった。

 

 しかし、チャミカンもいいのだが、かつてのカントリーのような、ほのぼのとした曲も聴き

たいなぁと思う今日この頃。この変則編成は、いつまで続くのやら。

 

06.ミニモニ。テレフォン!リンリンリン(ミニモニ。)

 

 もはや止まらない!ミニモニ。の登場。

 会場内にはミニモニ。フリークの方も多くいらっしゃるようで、完全に振りをマスターして

いる。私などは、ただクラップをしているだけだから、まだまだだ。

 ただ、フルコーラスにならず、更に聞きどころ(マネのしどころ?)の一つ「加護ちゃん

です」「辻ちゃんです」のパートもカットされてしまった。これは残念だった。

 

07.ミニモニ。ジャンケンぴょん!(ミニモニ。)

 

 こちらは1月発売の名作。現在まで、年内発売のシングル作品では一番の売り上げを誇る。

 場内はこの曲もまたダンス天国(古!)状態になった。

 この時間帯でも小学生以下の観客が多く、家族総出で盛り上がっている場面も見られた。

 私たちも年甲斐もなく(核爆)大いに盛り上がって参りました。

 

 そういえば、私の職場では、今でもジャンケンは「ぴょん」である。(≧∇≦)ブヒャヒャヒャ

 

08.溢れちゃう…BE IN LOVE(後藤真希)

 

 ごっちんの第2弾ソロは、前作にも増してオトナな雰囲気になった。

 ノリにくいのだが、グループ感がものすごく心地良い。16ビートの流れが体の揺れにピッ

タリ合ってくれるのである。

で、当のごっちんは、やはりソロになると凛としてカッコイイ。歌も安定していて、貫禄す

ら見せてくれる。

 

 この曲あたりから、私の中でごっちん株急騰!状態。最近の娘。でもプッチモニでも、惹

かれることが多くなっている。

 

09.王子様と雪の夜(タンポポ)

 

 タンポポの新曲は、この日からお披露目された。

 「恋をしちゃいました!」以来、約9か月ぶりとなるシングルは、ブリティッシュ・ポッ

プスの枠をやや超えたあたり。コーラスワークがますます充実した、ミディアムテンポの曲

になった。

 プッチモニともミニモニ。とも違った、タンポポの世界とも呼ぶべきものがあって、タン

ポポの曲はいずれも好きなものばかり。かおりんの包み込むような声・矢口の高いけど優し

い声・梨華っちの細い声・加護ちゃんの芯のあるちょっと幼い声…これらが渾然一体となっ

て、私の脳へと届いてくるのである。

 

 …と、横を見てみると、てんめいさんはご想像の通り(笑)。

 

10.ぴったりしたいX’Mas!(プッチモニ)

 

 タンポポの新曲の後には、非常にインパクトの強いプッチモニ新曲。

 先日の岐阜公演で、一番耳に残った曲がコレである。

 今日もまた、合いの手バリバリで盛り上がった。つい先日の「Mr.Moonlight〜」で披露

した男前よっすぃ〜は影をひそめ、この曲では、かわいいよっすぃ〜が見られる。変幻自在

と言おうか、なかなかの変わりようである。圭ちゃんが柱となり、最近つとに安定している

ごっちんの歌声・よっすぃ〜のちょっとハスキーな声が絡み、いい雰囲気である。

 

 気がつくと、1曲前のタンポポが…飛んでる(爆)。

 それだけ、この曲の持つインパクトとかパワーが強いのだ。

 

[MC]プッチモニ

 

11.プロポーズ(平家みちよ)

 

 裕ちゃんいわく「ハロプロの長女」みっちゃんの新曲は、しっとり系で来た。

 22歳を迎え、いよいよ大人っぽさに磨きのかかるみっちゃんだが、構成中ほぼ唯一のスロー

バラードとなり、途中の休憩所のような様相になった。終盤へ向けての充電と言いますか、そ

んな雰囲気が場内に漂っていた感じ。

 

12.恋愛レボリューション21

 

 ここからいよいよ後半戦!

 長らく「娘。最新シングル」の看板を背負っていたこの曲は、私的に気に入っている一曲で

ある。旋律の流れもいいし、詩も気に入っている。

 この曲がガンガン流れていたのは、去年の暮れである。もう1年が経つんだなぁ、と気が遠

くなりそうになってしまう。

 ちなみに、場内はこの曲もバリバリにダンスをしている人々が散見された。岐阜でもそうだ

が、どこにでもダンス部隊というのは存在するものなのだなぁ、と妙に感心。

 

13.恋のダンスサイト

 

 この曲が流れ出すと、いよいよ怒涛のヒットパレード!(笑)の開始である。

 このあたりは「LOVEマシーン」ともども、一般認知度が非常に高い。ゆえに、おっちゅ〜

(爆)の濃さも一段と激しくなる。回るわ跳ぶわの大騒ぎである。私の席は通路側から2席目だ

ったから、ヘタに暴れられない。それに左隣はそれほど濃くない、ライブ経験の浅そうな女の子

だったので、ことさら気を遣う。右隣は私以上に濃いてんめいさんだから、全く気にしないで

すむ(核爆)。

 

 …なんて思ってはいても、同じ6300円を払ってライブに来た以上、暴れないのはソンである

から、少々ワリィなと思いつつ、やっぱり暴れた。静かに見るより、適度に動いたほうがライ

ブは気持ちいい。

 

[MC]メンバー着替えフォロー

 

 次のナンバーに向けて衣装替えをするようで、2チームに分かれて、新メンバーへのトレーニ

ングを模したMCを展開した。

 

1)創造ポーズ・レッスン(謎)

 

 かおりん・やぐっつぁん・ごっちん・あいぼん・よっすぃ〜・愛ちゃん・ニイニイの7人が登場。

 かおりんの曰く「ポーズの達人」ことあいぼんが、即興でポーズを決め、それに新メンバーが

挑戦するという流れだった。

 

 あいぼんの無謀な(?)リアクションに対し、無難なセンでコピーするニイニイ。

 13歳になりたてとしては、なかなかシッカリしている。MCなどにはまだ不慣れな部分を見せる

が、これからどう変化するか、楽しみである。

 

 一方、後半でいきなりアドリブをかました愛ちゃん。総体的に舞台度胸の良さそうな新メンバーだ

が、中でも愛ちゃんは強そうである。今期メンバーの4人では、上位人気を獲得している愛ちゃんに

は、今後特に歌の部分で活躍を期待したい。

 

2)ヴォーカル・トレーニング

 

 なっち・圭ちゃん・梨華っち・ののちゃん・小川ちゃん・紺野ちゃんが交代出場。

 こちらは「秋」ということで、季節の童謡「赤とんぼ」の歌レッスン。

 冒頭、ののちゃんの「赤とんぼ、羽を取ったら、アブラムシ」という年齢不相応なボケは

お約束(笑)。

 

 ここでの先生は、やはり圭ちゃん。

 童謡「赤とんぼ」も、圭ちゃんの手にかかれば、美しい旋律となって私たちをウットリさせる。

 新メンバーはどんなパターンで攻めてくるか。

 

 小川ちゃんはやはり無難なセンで、1万人を超す満員の観客を前に1フレーズを歌った。

 加入間もない頃から、コレといったキャラは確立していないが、前に出る力強さは感じさせて

くれる。

 

 一方、紺野ちゃんは派手に音程をハズして歌い(演じ?)きり、満員の場内から喝采を浴びた。

 先日までケガで無念の欠場が続いた紺野ちゃんだが、キャラはどうやら今期メンバーで一番確立

していると思われる。ポーッとしたキャラクターが私の中で赤丸急上昇!!

 

14.I WISH

 

 全員がシスタースタイルに着替え、場内はピアノが先導するゴスペルスタイル「I WISH」

が流れ出した。先日の夏ハロプロから公開されているバージョンだが、非常に好きである。

 昨年の夏、ごっちん+第4期メンバーの5人がリードボーカルパートを交代交代で歌うという

スタイルでリリースされたが、その点でやや物議をかもしたシングルである。旧メンバーの切り

捨てだとか、そんなことが囁かれていた。今となっては、娘。内でも名曲の誉れ高いナンバーに

数えられている。

 

15.ハッピーサマーウエディング

 

 ここ1年半で、2度の大イベントを経験した曲である。

 発売の4日後に紗耶香卒業、今年の4月にセリフ部分を担当していた裕ちゃんが卒業。

 前者はすでに対策済みだったせいか、さほど影響がなかったが、後者は影響甚大だった。

裕ちゃんの卒業が決まり、後継者は誰だと騒いでいたのも記憶に新しい。

 

 ライブでは、例の「コングラッチュレーション!」が聞こえると、途端にハピサマモードに

切り替わると言っても過言ではない。そろそろライブは終盤となった頃にかかるので、観客も

とりあえず残りのパワーをふりしぼって暴れている。むろん私とて例外ではない。中盤のかお

りんのセリフも、だいぶ違和感がなくなってきた。

 

16.ザ☆ピース!

 

 やぐっつぁんの絶叫曲紹介(笑)から、いよいよこのライブ本編の最終曲が始まった。

 この曲とともに夏を過ごしたと言っても良いナンバーである。「恋レボ」以来7ヶ月ぶり

のシングルとあって、我々おっちゅ〜が熱望したのも無理なからぬ話である。曲は梨華っち

がセンターとなった、とはいえ今回の「Mr.Moonlight」のように、ドソロが延々というワケ

ではなかった。ベースの効いた、それていて素直な進行の曲は、盛り上がるのに最適である。

そうでなくとも、最後の曲になってしまっては、普通以上の盛り上がりになる。ガラにもなく

私も振りの真似事などをしてみた。

 

[アンコール]

 

 毎度おなじみ、問題のアンコールタイムである。

 いったい、どれだけの人がアンコールをコールしているのだろうか。1万人のアンコール

には聞こえない。

 とりあえず、私とてんめいさんはコールを続ける。ここら近辺からアンコールが広がれば

しめたものなのだが全然広がらない(爆)。てんめいさんは、ダブルヘッダー+叫びすぎで

ほとんど声が出ない状態であった。それでも私と交代交代でコールを続けてくれた。感服。

 

 コールを続けること3分。

 想像よりずっと早く、メンバーがステージに戻ってきた。

 その瞬間、場内は総立ち+大歓声である。

 声出すの、やればできるんじゃないのよ、と文句を言いたくなるkenken76(自爆)。

 

[MC]−発言順<敬称略>

飯田〜紺野〜小川〜保田〜加護〜吉澤〜後藤〜矢口〜辻〜新垣〜高橋〜安倍

 

E1.Say Yeah! −もっとミラクルナイト!−

 

 アンコール1曲目は、ベストアルバムからのチョイス。

 もともとはNHK−BSデジタル放送のイメージソングだったが、いよいよファンから

の要望が強くなり、ベストアルバム収録で陽の目を見たナンバーである。

 

 以前なら「Happy Night」がこのポジションだったが、こちらも盛り上がることでは負

けない。

 いよいよ最後に向けてということもあり、必要以上に盛り上がる場内であった。まぁ、

この曲自体が、割と盛り上げ用というイメージであるから無理はない。

 

E2.でっかい宇宙に愛がある

 

 この夏はこの曲にトドメを差した。

 娘。がチャリティパーソナリティを務め上げた「24時間テレビ25 愛は地球を救う」

のテーマソングである。

 

 かなりの勢いで余談だが、24時間のテーマソングといえば、かつて、海外ドキュメント

色が強かった時代の「24時間」のテーマソングを、欽ちゃんこと萩本欽一が所ジョージに

委嘱したところ、迷いきった所さんが「♪救うという字は 地球の球の字と違うのよ♪」

という曲を作ってよこした、という、ウソのようなホントのエピソードがあったらしい

(むろん欽ちゃんは一蹴したらしいが)。

 

 「宇宙」「愛」という、普遍的でかつグローバルなテーマを娘。が歌う。

 チャーチオルガンから入り、ミディアムテンポの主題へ。

 

 詩の内容は、まさに24時間テレビのテーマに相応しい。

 

 でっかいでっかい宇宙にある

 まーるいまーるい地球で

 ちっちゃなちっちゃな思いやりが

 でっかなでっかな愛となる

 

 終盤はこのリフレインが延々と続いた。

 娘。ともども、振りをつけながら、会場全体が一体となってこの曲を合唱した。

 

 そう。

 「ちっちゃなちっちゃな思いやり」をもって、「てっかなでっかな愛」にしたいものだ。

 子どもにでも、お年寄りにでも、体の不自由な人にでも、そして地球にも。

 

 かくして、横浜アリーナでの公演は終止符が打たれた。

 

終演 : 20時23分/公演所要時間:1時間43分

 

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