モーニング娘。コンサートツアー2000・春

Dancing Love Site

2000年5月21日 午後7時 日本武道館

 

1.ハッピーサマーウェディング

 4日前に発売された、最新・第9弾シングルからスタート。

 追加メンバーも入って11名のステージである。武道館の広いステージをもってしても、壮観である。

 とはいえ、このステージ限りで、11人の娘。を見るのは最後である。何か複雑な気分…

 

2.恋のダンスサイト

 日本中に「セクシービーム!」旋風を巻き起こしたシングルである。つんく=ダンス☆マンの組み合わせ

による曲は、勢いが止まらない。すでに発売から4か月経過するので、観客も勝手を知っている。

 チャートアクション上では、言わずと知れた史上最強の初登場2位曲。とりあえず、名曲だ。

 

3.愛車 ローンで

 サードアルバムからのカットナンバー。この時期にピッタリのさわやかなナンバーは、モーニング娘。には

あまりなかった、根っからのメジャーナンバー。聞いていてスッキリする。

 

<MC−1>

 メンバー自己紹介・新メンバーお披露目。

 新メンバーは、やはり初々しすぎる。今をさかのぼること9か月前、当時の新メンバー・後藤真希も、それな

りに初々しかったが、やはり今の新メンバー4人に比べると、圧倒的にオトナだったと改めて感じる。

 MC一つ取っても、これだけの違いになるとは、驚きである。

 なお、紗耶香のMCにひときわ大きな歓声が上がったことは、言うまでもあるまい。

 

4.真夏の光線

 全員でのアカペラコーラスから、7人での歌に。ちょうど1年前の曲である。

 アカペラコーラスは、一節のみとはいえ、とてもキレイであった。新メンバーの一生懸命さも良い。

 つんくがブレイクを予期したシングルになったが、結果につながることはなかった。当時の最高位は3位。

 1年前、私はまだモーニング娘。のコンサートを見に行ってはいなかった。ちょうどその頃は、福田明日香の

ファイナルコンサートが終了し、モーニング娘。は過渡期に差し掛かっていた。

 

5.おもいで

 バラードナンバーも、つんくの手にかかれば16ビートを感じさせる曲に仕上がる。さらに詞の世界も女の子の

気持ちを痛いほど突いているともっぱらの噂。

 ついさっきまで大暴れだった会場も、この曲にしばし聞き入る。

 

6.DANCEするのだ!

 先日この曲がTBSのバレーボール世界選手権のテーマソングとして、さらにモーニング娘。が同番組のイメージ

キャラクターとして起用されることになったという知らせが入った。アルバム収録曲としては異例とも言えることか。

観客のノリも勝手知ったるものである。

 私のいた2階スタンド席からの眺めは、まさに壮観。1万人を超える観客がいっせいにアームスイングをやっている。

見事というほかなかった。

 スタンド席というのはもともとスペースに乏しいが、日本武道館のスタンドはことのほか狭い。暴れたくても、やや

遠慮がちに暴れなければならなかった。ちょっと不満。

 

7.北海道シャララ(カントリー娘。)

 北海道・中札内村の花畑牧場(北海道河西郡/場長:田中義剛)で、半農半芸アイドルという新境地に挑戦している

カントリー娘。の第3弾。今回も北海道限定のインディーズ発売だが、爽やかな心地よい楽曲に仕上がっている。

 今回はモーニング娘。のコンサートにゲストとして同伴している。

 この当時のカントリー娘。は、まだりんね一人だった。悲劇のデビューから10ヶ月を経て、健気に頑張るりんねの姿に

歓声も大きかった。

 

8.告白記念日(メロン記念日)

 前作ではつんくのドロドロ系ナンバーを歌っていた彼女たちの第2弾。今度はカラリとしたタッチの曲になった。彼女達

もゲスト出演のため、全国各地を駆け巡った。

 初舞台はこの年の正月に行われたハロプロ。デビューからわずか3ヶ月ながら、なかなか堂々としたステージだった。

 

9.捨てないでよ(中澤ゆうこ)

 モーニング娘。のリーダーであり、さらにソロの演歌歌手としても活動している彼女。

 中山秀征氏に「12歳のふたり(加護・辻)足しても年上だね」と突っ込まれ、蒼くなった26歳。

 しかし年齢はさておき、モーニング娘。の精神的な大黒柱として、絶対に欠けることの許されないメンバーである。

 …と書いてから1年足らず。

 裕ちゃんは、ソロとして新たなる挑戦を始めた。

 この当時、私は現在の娘。の状況を想像し得なかった。

 

10.たんぽぽ(タンポポ)

 この年1月7日に石黒彩が脱退し、当時は2人(飯田・矢口)で活動中だったタンポポ。

 この曲はもともと、アルバムナンバーだったが、好評だったと見えてシングルカットされたナンバー。5月という時期にも

ベストマッチした曲であり、私的にタンポポのフェイバリット・ナンバー。

 飯田は石黒の卒業に際し、この曲の歌詞を引用し「ちょっぴり弱気だってあるかも知れないけど/たんぽぽのように光れ」

と激励した。タンポポにとっても、重要な曲であると断言する。

 今回、コンピレーションアルバムで「新生タンポポ」としてリテイクされて復活した。

 

レポート目次へ
第2章
第3章/後半戦
トップページへ