神明の森とみつ池
神明の森は、国分寺崖線(こくぶんじがいせん)と呼ばれる
野川沿いの河岸段丘の一部にあります。
野川は、東京都の西部にある国分寺市に源があり、南東方向に
流れて、世田谷区で多摩川に合流する、長さ20km位の川です。
野川の北側(高台側)に国分寺崖線が所々接近して沿っています。
この国分寺崖線は、”崖”なので住宅には向かず、手付かずで残さ
れた部分が多く、航空写真で見ると断続的ではありますが、緑の帯となっています。
下流では、世田谷区の等々力渓谷もこの国分寺崖線の一部です。
神明の森は、昭和53年に特別保護区に指定され、通常は閉鎖されています。
特別保護区として指定されている面積は約1haあります。谷部の湿性草本群落には、
ハンノキ林、カサスゲやセキショウ群落などの湿性植物が見られ、23区内では珍しく
なったエビネ、ヒトリシズカ、ニリンソウ、キツネノカミソリなどが自生しているといわれます。
基本的には閉鎖されていますが、一部は「開放樹林地」もあり、森の雰囲気を
感じ取ることができます。
みつ池は、神明の森の谷部にあります。
柵がありますが、外から見ることができます。
みつ池は、23区内では珍しい天然のゲンジボタルの生息地です。 | ||
みつ池から溢れる湧水は、幅50cmほどの水路を通って野川に注がれます。 |