岡本公園民家園
私が初めてこの民家園を訪れたときは、庭先で一瞬戸惑いました。寒い冬の昼でしたが、
障子を開け放った和室の日差しの中で、おばあさんがゆったりと立って庭先を見ていました。
開け放った各障子の上の方から、囲炉裏の煙が萱全体を薄く覆うようにたち上っていました。
それらが自然で、まさに人が生活している家のようでした。それで家に入るのを戸惑いました。
江戸時代中期に建てられたという民家を移設したそうですが、
ここ岡本の自然に調和して独特の世界をつくっています。
世田谷区の瀬田にあったこの茅葺の長崎家が世田谷区に寄贈され、この自然豊な岡本公園の一角に建てられ、民家園となりました。 | ||
南側には和室が二間冬の日差しをうけています。正面には「繭玉」がかざられています。「繭玉」はまゆの形をしたもちや上新粉を熱湯でねってついたものを、けやきや柳の枝につけて飾ったもの。焼いて食べることもできます。 | ||
囲炉裏の火は、天井の竹に虫がつかないように煙でいぶすために大事なものです。 | 土間の壁には、鋤(すき)や鍬(くわ)などの農耕具がかけられています。 | |
炊事場 | 炊事場の外側は排水を受ける瓶(かめ)が設置されています | |
岡本公園民家園の案内 所在地:世田谷区岡本2-19-1 TEL 03-3416-4456(公園) |
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民家園についての説明 |