画文集 「心のスケッチブック」 発刊記念

飯田圭織握手会Report

2002.-1.13(日)14:50 〜 2002.-1.14(祝・月)15:30

 

第1章 「嵐の前の静けさ」

 

 「限定600人」という触れ込みで握手会の開催が報じられたのは、昨年の12月だった。

東京との境付近に住む神奈川県民として、これは行かないテはないと思っていたが、何せ

人数が限定されすぎている。徹夜組が多数来るであろうことも容易に予想できる。これは

分が悪いなぁ…と思ったことも事実。

 

 紗耶香握手会開催!の知らせを受ける年末を過ごし、年明け。

 

 私の2002年娘。初め(同時にハロプロ初め)は、3日の中野サンプラザ。

 ここでえいるさん、久々のかおりすとさんとお会いする。ふと気づくと、この3人だったり

して、なかなか面白い。即席「関東元メン推し連合」全構成員だけのことはある。

 ここでも圭織握手会のことが話題になった。開催日である14日は、3連休の最終日に当たる

ため、下手をすると金曜日の仕事後に並びにくるヤツもいないとは言えない、という結論。

 

 ますます分が悪いと感じた私は、病み上がりという体のことも考えて、いったんは参加回避

も検討した。とはいえ、まずは行ってみることである。

 ののっちさんは行く気満々、徹夜覚悟とのこと。えいるさんも行くようだ。かおりすとさん

は連絡を取っていないが、まず来るだろう。

 

 13日午後2時過ぎに、えいるさんから電話が入った。もう現場にいるらしい。位置取りは、

前から100番前後じゃないか、とおっしゃる。整理券圏内の見込み濃厚と判断し、すぐに家を

出る。自宅から松坂屋の最寄り駅までは50分ほどである。

 

 えいるさんと合流する。

 前方からずっと見てきたが、前の方は完全に徹夜態勢(笑)。雀卓持ち込みはもとより、

寝袋を持ってきているのもいて、異様な雰囲気であった。中には「娘。ドンジャラ」を持ち込む

筋金入りもいたことを付記する。

 待っている場所は、ちょっとした大通りに面したショーウインドウの前。松坂屋の正面玄関

から出て、建物を半周する形で待っていたから、非常に目立つ。特に松坂屋という店柄なのか、

年配の方が多い。さらに上野やら御徒町という下町風情の溢れる一角だから、たびたび話し

掛けられるのである。

 私たちの前には、写真をバリバリに貼ったハッピなんぞが置かれていて、さらに目立つので、

よく訊ねられた。そのたびに答えるのだが、いかんせん説明に苦労する。一通り説明してみると

必ずといっていいほど「へぇ、その人は有名人なの?」と返される。「えぇ、まあ。その筋では

すごい有名なんすよ」などとお茶を濁しておくイケナイ私(自爆)。

 

 今日はこの後にののっちさんも合流することになっていた。午後6時過ぎの到着予定との話で

あったので、しばし雑談などをして時間つぶし。

 

 で、この日はここから西に360キロの名古屋では、東海圏おっちゅ〜の祭典・ハロプロコン

が開催されていた。昼の部終了時刻を見定めて電話をかける。聞く話によると、相当大人数が

名古屋に終結しているらしい。電話の相手は020くんである。

 コンサート終了直後の現場だけに、皆さん相当ハイテンションで、なかなか電話も聞き

づらい状況。ここで話せたのが020くん・なおくん・てんさん・しまさん・紅くん・まめさん

(…以上かな?)だった。しまさんには握手会の奥義を授けて頂いた。ちなみに、この奥義は、

後の紗耶香握手会の時に威力を発揮した。まめさんはのつくハイテンション状態(笑)。

受話音量を最大にセットしていたのが災いして、耳から電話を離すことになった(自爆)。

 コンサート終了直後にお邪魔した名古屋ライブの皆さん、失礼しました〜。

 

 この時間帯には、パーマーさん・かおりすとさん・1号。さんなどとお会いした。やはり、と

いうべきか、顔見知りも結構多い。極めつけは、名古屋の昼の部を見てから新幹線で駆けつけた

というトリッキー偽人♪氏であることは疑いない(笑)。

 

 そんなこんなで、外が薄暗くなってきた。

 間もなく、ののっちさんが到着されて3人になった。話題はどうしてもこの後のことになる。

600人以上の人間が集まったら、いったいどうするのか。整理券を配付して解散させるのか、

徹夜で行列させておくのか。その辺が全く分からない。公式ページを見ても、問い合わせ先がこの

松坂屋になっていたから、電話すれば分かったかもしれない。しかし、私はそうしなかった。

 

 午後7時。

 疑問解消の時は近い。ざっと見回ったところ、行列に並んだ人は500人は下らない状況である。

この行列を明日の朝まで維持させるのは得策ではない。松坂屋側の判断はいかに。

 

 その後、松坂屋の係員と思しきスーツ姿がトラメガ片手に「これから割り込み防止券を配付致し

ます」とアナウンスした。整理券ではないらしいが、限りなく整理券に近い性格を持つ紙だ。

 7時半から配付するらしい。と、そこへCANちゃんから電話がかかった。もうすぐ着くという

連絡だが、そろそろシブいかもしれない。なるべく急いで来て下さい、としか伝えようがない。

 

 とりあえず、その正体のはっきりしない券を配付するために、一旦列を操作するらしい。荷物の

少ない私たちは身軽に動き出す。しかし、松坂屋側の係員の整列のさせ方は微妙すぎる。動かす

必要のないところを動かしたり、地下鉄の出入り口を塞ごうとしたり…不安は増幅される。

 

 CANちゃん・はいののさんが到着したのは、その列の整理でグチャグチャになっている最中で

あった。2人を列に混ぜて、私たちのグループは5人になった。列がどうにか確定し、前からその

券が配られ始めた。やがて私たちも券を手にした。番号は198番である。

 券面を見ると、どうやら夜中に割り込ませないようにとの画策で配られたものらしい。つまり、

この券からはっきりすることは「徹夜決定!」ということである。やれやれ、と思っていると、

また松坂屋係員がトラメガでアナウンスしている。何やら「600枚配り終えたので、このあとの

ことを検討していますので、しばらくお待ちください」とのことだ。

 ひょっとすると、寒空の下での徹夜を免れるかもしれない。

 

 果たして15分ほどで「今日は一旦解散とします。明日9時に順番に整列して下さい」

とのお達しが出た。これには整列していた連中も沸き返った。私達もやれやれと帰り支度を始める。

えいるさんは6時間、私は5時間、ののっちさんも2時間以上並んでいたので、さすがに疲れる。

 

 「まだ早いから、前夜祭としゃれ込むか!」という流れから、5人で移動した。

 この時点では、翌朝の地獄絵図は想像だにしなかった。

 

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