〜北海道・花畑牧場編〜
所在地:北海道河西郡中札内村元札内東4線
北海道の気候が最も心地よいと思われる5月。
東京のように蒸し暑い日はないだろうし、そうかと言って寒すぎて耐えられない日もないだろう。
そんな時期に私は会社をサボり(爆)、北の大地へ独り飛び立った。
日程は1泊2日である。
到着は金曜日だったので、人手の多い土曜日に花畑牧場を訪問することにした。
到着日は、帯広を中心に南北に伸びていたローカル線の廃線跡を見ることに。
まずは、泣く子も黙る「愛国から幸福行き」の切符で一世を風靡した両駅へ。ここは帯広空港から至近である。
幸福駅(写真左)は、今も訪れる人が絶えないようで、駅舎にはわりと新しい定期券や身分証等が貼られていた。
ホームも残されており、往時のままの姿の「キハ22型」気動車が2両たたずんでいた。
駅舎の外側には、今も「愛国から幸福行き」の切符を販売する店が2軒、軒を連ねていた。
しかし、金曜日の昼下がりなので、店員もいささか暇そうであった。
商魂に敬意を表し(?)、切符を2枚購入し、移動する。
愛国駅(写真右)は、幸福駅のような商売はないようだが、駅はきれいに保存されていた。
幸福駅が駅員のいない駅だったのに対し、愛国駅は駅員が常駐した駅だったようである。
現在は鉄道記念館として公開されていた。
その後、帯広市内を通過し、北側に伸びていた国鉄士幌線の沿線を走った。
途中の糠平(ぬかびら)という集落を過ぎると、その先の三股(みつまた)という地までは人家すら見かけなくなる。
廃線となった路線は、バス代行となるのだが、この糠平−三股間には、もはや1日1往復のバスを残すのみとなった。
それもそのはず、三股の地の住民は、わずか2戸なのである。
バスが1往復走るのも、この住民の通学手段として存続しているに過ぎないとは住民の話。
そのうちの1軒「三股山荘」で「山菜ラーメン(600円)」を賞味する。濃い口の醤油味で、好みであった。
この地に列車が来なくなってから、もう23年が経つという。「過疎」という言葉を身を以て感じた瞬間だった。
さて、いよいよ本題である。
5月26日(土曜日)は、起きてみると、何と雨であった。しかも、昨日とうって変わって寒い。
とはいえ、泣き言も言っていられないので、朝食を摂って出発。
花畑牧場に向かう前に、帯広市街の「六花亭本店」(帯広市西2条南9丁目)に立ち寄る。
前回、1月に帯広を訪ねたときにはタッチの差でゲットできず、悔やんでいた「サクサクパイ」が目的。
そうです。「ハロモニ。」の企画「パッシモニ。」でメロンの柴田ちゃんが賞味していた、アレです。
今日は午前11時に到着したので、余裕のゲットである。1本100円と安い上、コーヒーはご自由にとある。
乳成分の濃い、おいしいサクサクパイ+コーヒーを堪能し、店を出る。
帯広に行かれる際は、ぜひともチェックしてみてください。売り切れ次第終了なので、お早めに…。
さて、満足した気分で車は国道236号線を南へひた走り、約1時間で中札内村・花畑牧場に到着。
運良くというか、朝方の雨は止んでくれた。
ただ、極めて寒い。それもそのはず「最高21度」という予報に半袖しか用意していなかったのだから(爆)。
とりあえず、ここに着くまでの道は車が極端に少なく、信号機すらほとんどない。
東京などでは、絶対に味わえない道である。
到着してまず目に入るのが、トップの写真の建物(花畑牧場・ファーマーズハウス)である。
この建物の中に「Hello! Project Official Shop 北海道・花畑牧場店」がある。
入ってみると、東京の既存2店舗より圧倒的に商品数が少ないという印象を抱いた。
生写真に至っては、全てセット販売となっており、1枚単位での販売はされていない。
観光施設たる「花畑牧場」の付帯設備たる事情もあるかとは思うのだが、いかんせん不自由である。
場所が場所であるから、カントリー娘。にまつわるグッズは他の追随を許さないが、それでもやや物足りない…
カントリー娘。生誕の地に敬意を表し、カン梨華の「北海道限定写真セット」を購入する。
花畑牧場は、入場料1000円(紅茶+クッキー付き)である。
場内では「ファームショー」(1日3回)と「ホースショー」(1日1回)が催される。
運がよければ、カントリー娘。が仕切るショーを見れるらしいが、この日はそうではなかった。
2回目のファームショー(13時)に参加するも、土曜日ではあったが、悪天候もあって参加者20人ほど。
牛乳と生クリームを2:1の割合にしたものを瓶に入れて、振りまくってバターを作るのも体験した。
実際にやっている姿は、なかなか笑える。私が挑戦している姿も、きっと笑えたことだろう(苦笑)。
←ファームショーの一幕
また、ディスクドッグの披露もされた。
フライングディスク(フリスビーみたいなヤツ)を投げると、犬が飛びついてキャッチするのである。
しかし、動物というのは賢いものである。訓練の結果とはいえ、たいしたものである。
午後2時からのホースショー、午後3時からのファームショー(3回目)を見ているうち、閉場時間。
と、先ほどホースショーをやっていた一角を見ると、何やら撮影をやっているようだ。
中には、バンダナを巻いた2人の女の子がいる…カントリー娘。だ!
シラカバの林の中にいると、りんねの笑い声が聞こえてきたりする。
彼女たちは花畑牧場でお仕事中だった。当然とはいえ、新鮮な驚きを感じたkenken76。
もしかして撮影がなければ、ファームショーに出演していたのかも、と思うとやや残念ではある。
カントリー娘。の仕事姿を眺めて帰路に着くが、露出した腕は完全にチキン肌になってしまっている。
何せ、気温は10度を割り込む始末。こんな状況下、半袖しか持ち合わせていない自分が阿呆である。
ファーマーズハウスに戻り、しばらく温まってから車に乗り込む。
今回、kenken76の無謀な十勝旅行の足を務めてくれたクルマは、これである。
トヨタ/プリウス(電気・ガソリン併用のハイブリッド車)
あとは空港に向かうだけなのだが、その前に給油しなければならない。
中札内の市街地に戻ると3軒ほどGSがあったので、そのうちの1軒で給油する。
給油量10.5Lで、走行距離251Km。単純計算で、燃費は何と23.9Km/Lとなった。驚異的な燃費である。
ちなみに、プリウスの排気量は1500cc。同クラスのカローラなら、15Km/Lがいいとこである。
このクルマは「平成22年度燃費基準」を達成しているとか。いやはや、リッパである。
帯広空港ロビーのテレビによると、午後6時の実況気温は「8.6℃」だとか。
こんな気温のもと、半袖でいた自分を改めてオロカと痛感。
羽田空港に帰り着き、バス乗り場に向かうと、無性に暑い。
22度だが、人も多い、クルマも多い街が涼しいわけがない。明日からこの気温と共に、と考えただけでイヤになる。
北海道の寒さにはいささか参ったが、東京の蒸し暑さよりはマシだと思った。
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