Gatas Brilhantes H.P.

女子フットサル公式戦

フジテレビ739カップ

2004.03.14(Mon.) 東京都・駒沢体育館


1.試合結果(ガッタス出場試合)

第2試合 対 HORIDASHIMONO : 4−0

第4試合 対 CHOOP : 3−3

第6試合 対 Carezza : 1−1

勝ち点5 (1勝0敗2引き分け)

総合成績 2位


2.相手チーム

・HORIDASHIMONO

ここはホリプロ所属のタレントさんの選抜チーム。率いるのは山崎裕太。

・CHOOP

お台場カップでも善戦したFANTASISTA(ファンタジスタ)のメンバーが中心と見られるチーム。

こちらを指揮するのは、袴田吉彦氏。

・Carezza

言うまでもなく、ガッタスの宿敵。イエローキャブのお家抗争で、野田社長率いるサンズ傘下となったが、

その実力のほどは説明するまでもないところ。

今回のガッタス対カレッツァは、事実上の決勝カードと見込まれた。


3.ガッタスの戦いぶり

私はサッカーについてはズブの素人であり、フットサルもまた同様である。

したがって、テクニカルな部分について言及することはできないから、見ていての雑感を書くことにする。


・第2試合(対 HORODASHIMONO)

GKは、前後半にわたって。練習への参加はままならなかったが、やはり辻の底力はすごい。

前半1−0で折り返したガッタスは、後半に入って猛攻を展開。

是永の投入も奏功し、後半に一挙3点を獲得、終わってみれば4−0の圧勝だった。

739カップの制覇に向け、幸先のいいスタートとなった。

前後半ともスターター 吉澤・石川・藤本・里田・辻

得点 吉澤・石川・あさみ・是永


・第4試合(対 CHOOP)

GKは、前後半にわたって紺野。年明けからずっと練習に参加してきたが、その力はどうか。

試合は実績では負けないはずのガッタスが苦戦。相手にいきなり2点を取られる苦しい展開。

前半1点でも取って折り返したいガッタスは、前半終了間際に是永が押し込んで期待の1点。

満場の是永コールが響き渡ったが、ここで前半終了。

どうしてもボールがつながってくれない。ことごとくパスがカットされたりして、攻撃が止まる。

また、攻撃陣がいざ守備に入らなければならない場面の戻りが遅れるというのもあったようだ。

GK紺野と、FIXO里田まいだけではカバーしきれない場面も少なくなかった。

後半はほぼベストメンバー布陣だったが、それでも1点を取られるなど、安定しない試合となってしまった。

相手がフリーの状態から打ち込んで取られた2点は、ガッタスにとっての課題となりそうだ。

それでも、後半7分前後になって、是永が立て続けに2点!

もう1点で奇跡の大逆転かと思わせたが、無常にも試合終了。勝ち点1はあまりに重い。

試合終了後、控え室に戻るGK紺野は悔し涙。3点献上はあまりに重かったに違いない。

隣でFIXOとして後方を守った里田が慰めるというシーンも見られた。

前半スターター 吉澤・斎藤・あさみ・里田・紺野

後半スターター 吉澤・藤本・是永・里田・紺野

得点 是永3


・第6試合(対 Carezza)

GKは前半が紺野・後半が

宿敵ともいえる相手に、ガッタスも今一度気合を入れなおす。

ここまでの各チームの成績は

・HORIDASHIMONO : 勝ち点0 [全試合終了]

・CHOOP : 勝ち点4 [全試合終了]

・Carezza : 勝ち点6 [残りガッタス戦]

・Gatas Brilhantes H.P. : 勝ち点4 [残りCarezza戦]

となっており、この試合に勝った方が優勝という流れとなっていた。

対戦成績は1勝1敗1分けで、全くの互角であり、今回雌雄を決するべく、お互いに練習を積んできた。

試合は序盤からガッタスが攻めを見せるが、前の試合で見られたつながりの悪さが引きずられる。

お互いに入れさせまいとする部分と、点を入れようとする部分が絡み合い、一進一退の攻防となった。

結局、前半は0−0で折り返した。

後半はGKに辻が入り、悲願の勝利をものにすべく邁進するが、どこかかみ合わない。

そうこうするうち、カレッツァに先制のゴールを決められ、大人しくなってしまったガッタスサポーター。

今こそが応援する時ではないか!再びガッタスサポーターは大声でピッチの5人を鼓舞した。

後半7分前後、またも是永が浮き玉をダイレクトボレーで押し込み、値千金の同点ゴール。

残り1分に全てをかけるガッタスにとって、1秒でさえも惜しい。試合再開でまごつくカレッツァに強烈な

ブーイングを浴びせかけるガッタスサポーター。あんまし賛成はしないぞ。

最後に吉澤がチャンスを作るもゴールにまでは至らず、そのまま試合終了。

前半スターター 吉澤・藤本・石川・里田・紺野

後半スターター 吉澤・藤本・是永・里田・辻

得点 是永


全試合を終えて、あとは閉会式を残すのみ。

ガッタスのメンバーはベンチに戻って一様に落ち込んでいる様子。

がっくりとうなだれて泣いているメンバーもある。

宿敵に負けはしなかったものの引き分けて、優勝もまた逃してしまったのだ。それはそれは悔しいだろう。

しかし、その涙は、この試合が真剣勝負だったことを物語る。

お遊びでやっているなら、そこまで悔しがることではないからだ。

勝利の笑顔も美しいが、敗戦の涙も、真剣勝負のそれならば美しいのだ。

有力視されていたチームで、年明けから多忙なスケジュールの合間を縫って練習に励んできた結果は、

あまりに残酷ではあったが、しかし、これも現実である。


そして、メンバーは閉会式の場に並んだ。

結果は勝ち点5で準優勝だったが、ガッタスが目指すのは優勝以外にない。

今回の結果は「敗戦」を意味する。

フロアという条件に苦戦した面もあったに違いない。しかし、それは全チームに共通することだ。

ガッタスが練習して強くなれば、相手チームもそれだけ練習している。当然のことなのだ。

準優勝のチームには、チーム強化費用として20万円が贈呈された。

午後8時半、全てのイベントが終了。


4.推しという観点から

今回、結局紺ちゃんは3失点を喫してしまった。

これまで「安定感のあるGK」としてメンバーからの信頼も厚く、練習にも熱心に取り組んでいた彼女に

何があったか。

慢心していたなどということはないはずだ。少なくとも、それは信じている。

ただ、彼女自身が語っていた中に、ちょっと気になる部分があった。

「いったんテンションが下がっちゃうと、ダメなんです」

これを読んでいた私は、1点入れられてしまった時点で連鎖を懸念していた。

もちろん、全てが彼女の責任ではないにしろ、その後も2失点してしまっている。

いつもは冷静に、最後まで見極めてセービングする安定感が評価される紺ちゃんだが、今日は

ズブの素人の私が見ていても、どこか安定感に欠けていた気がする。

判断に一瞬の間があったりしたようだ。

上にも書いたように、第4試合は、是永の奇跡のハットトリックによって同点で終了したが、

その引き上げ際に紺ちゃんが泣いていたのを見てしまった。

ピッチでは気丈に振る舞っていたが、本人が一番悔しかったに違いない。

隣でFIXOとして後方にいた里田さんに肩を抱かれて引き上げていった。

私は何とも言えない気分だった。

表面上は「…仕方ないすね」などと言ってはいたが、心中は紺ちゃんのことが心配で仕方なかった。

普段から責任感も強い子で、他人に迷惑をかけるのを嫌う子だと思うからだ。

昨年11月のスポーツフェスティバル・豊田大会のカレッツァ戦でも2失点するなど、最近の試合では

失点がやや多くなっている彼女だが、その失敗は繰り返さないのが強みだった。

それが今回の試合に限って、なぜ…。

紺ちゃんが今、遂げるべきは、精神的な成長なのかもしれない。

技術面は確かに向上しているはずだから、何があっても動じないような精神力が欲しい。

逆に、それがあれば、彼女のGKとしての魅力は格段に上がるはず。


ゴールマウスを守るのはたったひとり。

自責点3を喫し、チームのメンバーの中でさぞかし辛かったに違いない。悔しかったに違いない。

でも、その辛さ・悔しさは、これからの成長の糧になるはず。

次の機会には、ボールとお友達になって、満場の「紺野コール」を響かせてくれ。

みんなから「ナイスキーパー」と言われるように。

がんばれ、紺ちゃん。


5.次回日程

2005年05月23日(月)17時30分キックオフ 場所:駒沢体育館

駒沢の雪辱は、駒沢で期す!


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