「24時間テレビ24 愛は地球を救う」 レポート

2001.-8.18(土) 18:30 〜 2001.-8.19(日) 19:58

日本テレビ放送網(NTV)系列各局にて連続生放送

 

もはや「夏の恒例行事」として定着した日本テレビの「24時間テレビ 愛は地球を救う」が、今年は8月18日・19日

の両日にわたって放送された。

 

今年のチャリティーパーソナリティーにモーニング娘。・えなりかずき・今田耕治が選ばれこのサイトに大変縁の

深い「南青山3丁目」も大いに沸きかえった。

 

放送直前には、私が通勤に利用するJR某線の車内に貼り広告2枚・吊り広告1枚が掲示されていた。あわよくば

失敬とも考えたが、やはりやめておいた。根は小心である(苦笑)。

とはいえ、毎日の通勤途上で娘。を見ながらというのはいいもんである。

 

さて、放送当日。

7月には酷暑に見舞われた関東地方も、何故か涼しくなっていた。南海上に台風がいたせいなのか、雨さえも降り

出してしまった。屋外で夜を徹して走る研ナオコさんには、気温条件良くても、雨は辛い…。そんなことを考えていた。

 

8月18日、土曜日。

その日、私はあろうことか、仕事であった。

ややムリを言って定時30分前に帰らせて貰ったものの、開始時間である18時30分には、到底間に合いそうにない。

もとより私は観覧の権利がないので、武道館内通過の募金だけに参加するようになっていた。

 

18時24分、九段下駅に到着。

見たところ、そんなにイタイ人は見受けられなかった。静かなものだなと思っていたが、それは間もなく、全くの見当

違いであることが知らされた。

 

九段下駅から坂を登ると、すぐに左に折れて「田安門」という重要文化財の門を経由して、武道館正面玄関まで約

10分で着けるのである。普通は。

しかるにこの時、入場待ちの行列は、皇居内堀に沿って果てしなく伸びていた。駅付近にて偶然、えいるさんとお会い

できた。えいるさんとともに最後尾に向かうものの、延々20分程歩いて、ようやく最後尾にたどり着く有様。入場までに

どれほどの時間がかかるか、全くの未知数であった。行列の最中、てんめいさん・しまさん・はぐファミリーの一派(爆)

と、続々と増殖して、当初2人だったところ、最終的に7人になった。

結局、2時間50分かかって、ようやく武道館内に入場できた。

 

ご存知の通り、今回の24時間テレビの企画の一環として「目指せ10万人!握手リレー」というものが行わ

れていたが、その中で娘。メンバーも握手に加わるという情報が行き渡り、その結果、未曾有の大混雑を招いたと言え

そうである。

 

当然、我々としてもそこの点は目的の一つであったので、悶々としながらひたすら並んだ。

しかし。しかしである。

 

募金箱を手に進入した武道館内にいたのは、娘。ならぬ「そっくりさん芸人」ばかり。

ダウンタウンがいたり、長渕がいたり、果ては古畑任三郎までいたのだが、もはや、それを面白いとか面白くないと

いう単位で測定する気にもなれなかった。

彼らは後に「レプリカ」という適切な呼称で表されるようになった。武道館内から時々刻々状況を伝えてくれる親切な

電話でも「今レプリカばっかだな」という言葉が使われた。

 

<初日まとめ>

武道館を後にして思ったことは…「2時間50分並んだ結果がコレなのかよ」。

そして、同時に意を決したのは…「明日も朝から来るぞ!」。

 

しばらく雑談の後、帰宅組は九段下駅から地下鉄に。

しまさんは、何でも1号。さん宅を襲撃(!)する計画に乗ったらしく、私と同方向に向かった。私が先に降りる形で

お別れ。別れ際は「じゃ、また明日」(爆)

 

さて、迎えた2日目。

 

本来ならば始発で武道館に乗り込み、朝一番の天気予報から見なければと意気込んでいたものの、折悪しくCD−R

の作業をしていたら難航し、九段下にたどりついた時点で、すでに午前8時になっていた。

朝も早くから家族連れやイタイ方々(笑)を中心に、内堀通り方面へと行列が伸びていた。

とはいえ、昨日の夜の半分ぐらいの距離であったから、楽は楽である。1時間ほどの行列で済んだ。武道館内に入ると

娘。たちは深夜組を中心に休憩だったり、ステージでのMCをやっていたりで、またもや握手のコーナーには、姿がなか

った。昨日のレプリカの皆さんが勢ぞろいだったが、ゲストとして来場した安達祐実さんがいた。総スカ(失礼!)よりは

いくらかマシである。

 

午前9時を回ったので、しまさんに連絡を取る。

しまさんは、1号。さん・パーマーさんらとともに6時半に到着し、現在、3回目に整列中とのことだったので、有り難く

合流させて頂くことに。何でも、朝一番の時はミニモニ。とまとめて握手できたとか。午前8時到着という怠業を激しく

後悔…。合流に際し、一度は誤爆して逆方向に進んでしまいヒヤリとしたものの、九段下駅出口付近という、かなり

いい位置に合流できた。ここからならば、1時間かからずに入場できる。合流させてくれた皆さん、感謝します。

 

武道館に入ると、午前10時をやや回ったところであった。

武道館内に入ると、握手コーナーにレプリカ以外の人がいる!

すぐに梨華っちだと分かった。3度目にして、ようやくヒットである。

レプリカの方々とは失礼ながら適当に握手していたものの、梨華っちとは別!当たり前じゃないですか!!間近に

見ると、梨華っち、めっちゃキレイ…(ウットリ)。ここぞとばかりしっかり目線を合わせる私(笑)。2秒ほど見つめ

合ったとするのは、当事者の欲目とするべきであろうか。

 

小躍りしながら退場順路に乗った私。しかしながら、後ろから来た1号。さんは、やや複雑そうな表情。そりゃまぁ、

無類のよっすぃ〜推しである氏だけに、無理なからぬ。氏いわく「メッチャ微妙なんですけど〜!」と。「嬉しいんだけど、

違う。そういうんじゃなくて…」と少々あややチックなお言葉と共に、本日3度目の募金ルートに戻った私たち。

 

しかし、その最中に、あろうことか我々より少し後ろを進んでいたノーサイドさんから電話がかかり、場内はなっち・

かおりんに交代し、ノーサイドさんはご両名と握手された、との由。これを聞いた私としまさんが

激しくへこんだことは言うまでもない(笑)。何せその差は10分あるかどうか。

後に聞いた話によると、我々が入場する2分ほど前までの6分間が「魔のレプリカタイム」だったそうだ。我々も

間一髪、その苦行を免れることができただけでも良しとせねばなるまい。

 

本日3回目になる行列は、前夜のそれほどではなかったものの、かなりの長蛇の列となったものである。午前10時を

回り、雲ひとつない快晴だったので、気温も上がってきた。道筋に店を出すアイスキャンディー屋も繁盛している様子で

ある。ああいうのは、売り上げのいくらかをチャリティーに寄付…したりはしないか。

 

この時の私たちの集団は、何と11人になっていた。

前方にいた方々は、行列の最中でありながら、いきなりダンスをおっぱじめたり、なかなかイタかった(笑)。さすがは

おっちゅ〜の集合である(爆)。

 

1時間半ほどで、田安門を通過した。

順調ならば、ここから約30分で募金コーナーにたどり着ける流れだが、私たちは行列を外れスペースに陣取った。時間

調整や流れを見極めるためだとか。時間は11時半を回っていた。東京地区では「ハロモニ」が放送されている時間帯で

ある。裏に娘。がいる以上、24時間が娘。を登場させない(かぶらせない)のではないか、という観測によるものである。

しかしよくそこまで深く読むものである。私が単独で並んでいたなら、間違いなくそのまま行列について進んでしまった

だろう。ちなみに、この時ノーサイドさんが合流された。ついさっきなっち・かおりんペアの時に握手できた、幸運の持ち主

である。何と、初トライでその幸運をものにしたというから、しまさんも私もうらやましがることしきり。見通しがついたのか

私たちの集団も進み始めた。武道館内まで約20分の道のりである。

 

武道館に入ると、12時15分頃になっていた。

メンバーが昼メシとかいう事態も想定できたが、もはや逆流も停留もできない。ドキドキを抑えながら、アリーナの募金

受付に向かう。

 

本日3度目、通算4度目の募金コーナーに足を踏み入れると、握手のコーナーに娘。2名を発見!!今度は「あいのの」

だった。何と2人もいるぞ!!

ののちゃん・あいぼんの順に握手を交わす…ムチャクチャかわいい〜!!!!!!(撃沈)

ふたりともちっちゃくて、一生懸命頑張ってる。

とにかく「いや、かわいかったなぁ〜、あいのの」と口走るより他はない(爆)。

 

しかし、1号。さんはやはり「微妙だよ〜!」とおっしゃっている。

と、そこにダメ押しの電話が1号。さんに入る。

何と、私たちがあいののと握手してものの2・3分でよっすぃ〜・ごっちんペアに交代したというのだ。これを

聞いた1号。さんが半ば発狂状態に陥ったのは、改めて説明する必要はなかろうから、割愛する(と言いつつ、完全に

バラしてる私)。

 

4回中2回が娘。メンバーと握手できた。確実に上昇気流に乗ったと見た私は、何も言わず再び入場待ちの行列に

加わるために内堀通りを逆流していった。行列の中にてんめいさんがいらっしゃるとのことなので、えいるさんが先に

合流するとのこと。いつの間にやら、行列の最後尾は、前夜のそれよりさらに長くなっているようだ。最後尾から入場

までは、下手をすれば5時間ほどかかってしまいそうである。

 

かおりん推しのしまさんは、横浜アリーナでのLF+Rのイベントに参加されるとのことで時間はギリギリの状態だった

らしいのだが、さすがにこの行列を見てタイムアップと判断され「お先に」と言い残して九段下駅に向かって行かれた。

行列に加わる前、はやひで。さんがライブを観るために館内に向かい、その代わりに1号。さんが戦列に復帰された。

 

午後2時を回り、5回目の田安門をくぐり抜けると、状況報告の電話が入った。なんでも、ついさっきタンポポのライブが

終了したとのこと。で、これからプッチのライブに突入するという情報だった。瞬時、不安がよぎる。ライブをやっている

メンバーの横で握手をすることがあろうか、という不安である。しかし、こればかりは運任せである。時々刻々の状況を

知らせてくれても、数分単位で入れ替わったりするため、途中で電話を中止してもらうことになった。

 

いよいよ5回目の武道館である。

直前には「握手コーナーにはかおりんがいる」という情報が来ていたが…果たして。

 

あと少し、というところでアリーナ入口のドアが閉ざされた。

中の交代であろうか。いったい、誰がいるんだろうか。それとも…。

 

中に入ってみると、今回はメンバーの姿を見られなかった。

念のため進んでみたが、何と「レプリカ地獄」!まさか、ここでこのメに遭うとは…非常に凹んだ。1号。さんは、

ものも言わずに入場列に向けて歩き出していた。私は、自宅でグランドフィナーレを見るべく、ここで撤収するかなと

考えていたが、先に行かれては仕方ない。道中、ハイパワーののさん・CANNIBAL CORPSEさんとお会いしたが、

二言・三言交わすのみでそのまま進み始めてしまった。最後尾まで歩き、1号。さんに挨拶を入れて帰宅の途についた。

 

午後5時25分、自宅着。

グランド・フィナーレまでの約2時間半、テレビを見続けた。

 

娘。と児童養護施設の子どもたちの「ハピサマ」を見て拍手した。

研ナオコの激走に目を見張り、ゴールとともに感動した。

サライを聞きながら涙した。

 

武道館で見ていたら、多分、号泣だったに違いない。

それだけに、改めて19日の観覧ハズレは痛すぎた。

チケットショップで買うなり、何らかの手段を講じても良かった。

今さら言ったところでどうしようもないのだが。

 

その、感動のグランド・フィナーレでは、娘。の表情もそれぞれ異なっていた。

 

・表情は歪みながらも歌い続けた、なっち。

・涙を見せながらも微笑みを絶やさなかった、リーダー・かおりん。

・最後まで表情を崩さずにがんばった、真里っぺ。

・ひとすじの涙が頬に伝っていた、圭ちゃん。

・その圭ちゃんの隣で、笑顔で歌いきった、ごっちん。

・涙に声を詰まらせたた場面もあったが笑顔で歌い終えた、梨華っち。

・かおりんの横で笑顔で歌っていた、よっすぃ〜。

・歌う表情がなぜかゾクッとさせてくれた、あいぼん。

・やはり歌う表情が印象深かった、のの。

 

かように9人のメンバーそれぞれ、違う表情をしていたものの、ただ一つ、共通するものがあるとすれば、

それは24時間あまりを駆け抜けた「達成感」だったのかもしれない。

 

もしかすると、24時間テレビをこんなに熱心に見たのは、初めてかもしれない。

 

午後7時48分頃に発表された募金総額は、2億4442万6368円 に上った。

これは、電話受付など、金額のはっきりした部分だけの金額であり、放送中に武道館を始めとして、イトーヨーカドー

などの店頭募金などは一切カウントされていないはずである。ことに今回は、延べ10万人を上回る人が、直接日本

武道館に足を運び、なにがしかのお金を募金していったのである。全てを勘定したら、近年にないほどの金額を

計上するかもしれない。

 

もちろん、全てが娘。の影響ではないにしろ、少なからず影響はあったものと考える。

何回か武道館に募金を持っていったが、アリーナ内に入るまでに、5時間もかかるような回は他にはなかったのでは

ないだろうか。

 

かような国民的アイドル・モーニング娘。は、今回チャリティーパーソナリティとして、番組で活躍したのは勿論、この深刻

な不況下において募金を増やすという、とてつもなくでっかい役割を果たしたものと確信したい。

 

まずは、25時間28分という長時間、夜通しでがんばった娘。たちに絶大なる賛辞を贈る。

さらに、85キロという長距離を走りぬき、身をもって「家族とは?」という問いに答えた研ナオコさんに拍手を贈る。

そして、かようなスケールの大きい放送を陰で支えたスタッフ・ボランティアの方々にも拍手を贈る。

 

娘。たちに「ゆっくり休んでね」と言いつつ、中1日でコンサートがあったりするから、全く休むことすらままならない。

何か、すごく心配になるんだよなぁ。これだけの仕事をこなしている少女たち…身体を大事にしてほしいと切に願う。

 

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