ソファー (吉日生活10000HITをGETだぜ!)
なんとワタクシ、みさきさん@吉日生活の1万人目のお客様でした!

みさきさんのかもし出す妖邪子の雰囲気は私の理想。
つかず離れず、空気のようで、でも空気じゃない。恋愛だ。
そう、恋愛は空気じゃない。「空気のようにいて当然」だなんてきれい事ではなく、2人でいたいと思うからこそ「一緒にいようとする事」なのだ。
20030818 鳴海みさき様より
オーツカさんに一万打踏んでいただいたのですが
覚えていらっしゃいますでしょうか?
「甘える邪子さん」でリクを頂いているのですが…
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自分こそ忘れていました、「甘える邪子さん」だなんて言いましたか私。
実はこの頃もう自分トコのソファーを書き始めていたのです。「甘える」というイメージは私の中にはなくて、だからこそリクエストしたのかもしれない。そんな邪子さんも見てみたいって。だけど出来上がったこのプレゼントを見て愕然。
ねぇ、邪子さん、甘えるどころか挑発してんじゃん!
何だよ、結局、みさきさんは私のイメージのイラストを描いて下さっただけなんだよなぁ。
全く参るよ、もうあきらめて。みさきさん、あなたのイメージは私の妄想(そして理想!)にピッタシだって事だよ!
ソファー (赤のドレス)
「何だよ、折角のパーティ、行かない気かい。」
ソファに腰掛けた俺に話しかける女神は、多少御機嫌斜めか。何故なら、
「…化粧もしたってのに。あんたの為にだよ、着飾ってやったってのにさ。」
女神はくるりと、赤いドレスを見せびらかすように俺の方に回って見せた。
「…お前も女だなぁ…」
「何!」
怒って手を出してきた女神を、隙をついて抱きしめた。
勿論、女神、嫌がる訳無い。ソファに押し倒して唇を奪う。
「…妖、全くあんたって奴ぁ…。」
「いいよ、もう。いちいち行ってらんねぇよ。」
女神、呆れたフリをして立ち上がる。
「呆れた。あんたのチャンピオン奪回パーティだってのに。」
「いいからこっち来いよ。邪子。」
「皆の気持ちを無駄にして、やな奴だね、あんたって人は。」
なんて言いながら女神は羽織っていた赤いボレロを脱ぎ捨てた。
ハンガーにはコートが、そして俺のスーツがかかったまんまだ。
女神は俺の横に座った。
派手なのは上に羽織ったボレロの方だったから、その下の赤いドレスは地味で、しかしそれはシンプルでなんとも色っぽかった。
「たまんねぇ。」
「何言ってんだい。いいか妖、ちゃんと聞けよ。ほら、ちゃんと座れ。」
「んあぁ? 何。」
思いがけない女神の真顔に(いや、本音を言えば女神の真顔の美しさに)、俺は姿勢を正した。
「おめでとう。」
びっくりした。
いや、…嬉しかった。
色んな思いがある。
挫折だなんてくだらねぇ単語を出さずにいれたのは、…この女神がいてくれたからだ。
何だよ、何て言えばいい。何も言えない。
「…この先、何度も負けるかもしんねぇ。」
本音が、情けない弱音がいつでもつきまとう。お前もこんなセリフ聞きたくないだろうな。わかっているのにこんな時には自分でも止められずに口に出てしまうんだ。
情けねぇ。こんな情けねぇ俺でも、お前は一緒にいてくれるか。
そして女神は右手で俺の左頬をなでた。
「でも、何度でも上を狙って行くんだろう?」
完敗だ。
チャンピオンもへったくれもあるか。
俺は涙を隠しつつ、彼女の右手を引いて抱き寄せた。
20040206 ナガレバヤシ
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